徒然日記
プロフィール

Author:Makky
出身地:
新潟県

住まい:
愛知県名古屋市 

職業:
某新聞社にて写真記者

学歴:
米国カリフォルニア州立大学
ノースリッジ校
ジャーナリズム学部
フォトジャーナリズム学科卒業
(B.A.)

米国カリフォルニア州
サンタモニカ大学
一般教養学部卒業
(A.A)



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悲しい現実。
今日は相方の元ホストファザー宅へ写真を撮りにランキャスター(LA郊外)へ。
ホストファザーさんにフォトのクラスのファイナルプロジェクト
の題材になってもらっているのだ。


おうちに着くと、いつもハグをして出迎えてくれるのに
座椅子に座ったままのホストファザー。

「調子はどう?」
「よくないんだ」

声もか細く、元気がない。

どうやら、体の調子がかなり悪いらしい。
左半身がずっと痙攣していて、痛みで食欲もなく
ベッドで背中を付けて寝ることすらできない。

ずっと座椅子で寝て一日の大半を過ごし、
一人で立つ頃すらままならない状態。
まさか、こんな状態でいたなんて全く知らなくて、
写真を撮りにくるという口実がなければ
きっと彼は私達に自分の状態すら話さなかっただろう。


そのホストは71歳になったばかりで、
典型的なアメリカサイズの体系。
痙攣の原因はわからないけど(どうやら医者にも行ってないみたい)
明らかに肥満が関係してるのは間違いない。

日本食も大好きなのだが、食後のアイスクリームはかかさないくらい大好きで
もちろん運動もしていない。というか、できない体系だ。


とにかく自分達にできることは、話し相手になってやるくらいで
(元々ファザーは話し好き)
ずっと彼の生い立ちからいろいろ聞いた。


彼は元UCLAのプロフェッサーで、アンソロポロジー(人類学)が専門。
日本人の奥さんを持っていたということもあり、日本史はかなり詳しい。
昔の地名も人名もなんでも知っていて、間違いなく私達世代の人たちより日本史に詳しい。

いつもは歴史の話や、昔受け入れてた生徒の話なんかをするんだけど、
今日は彼の戦争時代の話、両親祖父母の話をした。


彼のお父さんは88歳でこの世を去り、お母さんは71歳で亡くなったそうだ。
「両親は結婚して40年間、一度たりとも二人で寝なかった日はなかった」
彼のお父さんがなくなった4日後に、あとを追うかのようにお母さんが亡くなったそうだ。

「お母さんは4日間だけさびしい思いし炊けど、生涯ずっとお父さんと一緒だったんだ」
というと、泣き出してしまった。


はじめてみた涙だった。


相方の前で彼は自分の死期が近づいていると、
すごく弱音をはいていたらしい。

いつも前向きで、元気で明るいおじいちゃんだったのに、
どうしてこんなに弱気になってしまったのだろう。

もちろん体の不調のせいもあるが、
1ヵ月後にはホストしている2人の生徒もこの家を出て行ってしまう寂しさもあるんだろう。

彼の過去の話はいつも奥さんの話をする前あたりで終わってしまう。
今まで子供や孫の話は聞いたことがない。


その辺はプライバシーに関わる事なので、自分達から聞いたことはないが
絶縁状態であるみたいだ。


歳を老いたおじいちゃんが、政府からの年金もままならない状態で
医者にかかることも薬代を払うこともできないでいる。
71歳になる人が、体にムチ打ってまだ仕事をしている現実。


あまりにもむごすぎる。

悲しいけれど、これがアメリカの年老いていく人の姿の一例なんだろう。

彼はもうこれ以上生徒は受け入れないそうだ。
もちろんあんな体で、受け入れれるわけない。

今までお金目的でなく生徒を受け入れてきたんだから
むしろ支出が減ってくれると思う。



帰りの車の中で、相方と二人いろいろ話した。
今住んでるところからランキャスターまで車で1時間弱。
できることなら家を売って、この辺りのアパートに住んでもらって
近くで世話をしてあげたい。


自分に何が出来るか。
無い知恵を絞って模索中。


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